「午後試験は、経営とプロマネで逃げ切る」そんな従来の応用情報技術者試験(AP)の攻略法が、数年以内に通用しなくなるかもしれません。
現在、経済産業省の検討会で進められている改定案の目玉は、単なるCBT化ではありません。応用情報から硬度試験までを「3つの専門ブロック」に解体・再編し、上位資格と統合するという、抜本的な改革です。
合格を目指す受験者が知っておくべき、この「3ブロック構想」の正体を深堀していきます。
応用情報が消える?「3つの入り口」への再編
経産省の資料(資料3)が示すのは、これまでの「広く浅い」応用情報の枠組みを壊し、最初から「役割(ロール)」に基づいた専門性を問う形への変更です。
試験は以下の3つの領域に最適化される案が出てきます。
| ブロック案 | 狙いとする人材像 | 統合・直結する分野 |
| ①ビジネス・マネジメント | DXを推進する戦略家・PM | 経営戦略・情報戦略等 サービスマネジメント プロジェクトマネジメント システム監査 |
| ②システム・アーキテクチャ | 設計・構築ができる技術者 | システムアーキテクチャ ネットワーク データベース 組込みシステム開発 情報システム開発 |
| ③データ・AI・アルゴリズム | AIやデータを使いこなす専門家 | プログラミング データマネジメント(仮) データ基盤構築(仮) AI(仮) |
ここが「びっくり」ポイント
これまでの応用情報は「11分野から好きなものを5つ選ぶ」という形式でした。しかし、この再編が実施されると、「どのブロックの合格者か」が問われるようになります、ほかのブロックの内容は必須知識として統合される可能性があります。
なぜ「上位資格との統合」が議論されているのか
現在、高度試験の受験者が減少傾向にある一方で、IT人材にはより速い段階での専門性が求められています。
経産省の意図は、「応用情報という壁」を取り払い、最初から高度試験を見据えた学習をさせることにあると考えます。
つまり、「とりあえず応用情報」ではなく、「将来ネットワークスペシャリストになるための、システム系ブロック」を受けるというステップに変わるのです。
2026年からの「CBT化」はその布石
2026年1月現在の最新情報では、まず4月から「科目名変更(科目A・B)と「CBT移行」が実施されます。
一見、中身は変わらないように見えますが、CBT化によって「問題のランダム出題」や「多肢選択化」が容易になります。これは将来的に「3ブロック」という細かい区分で試験を出しわけるための、インフラ整備と考えることもできます。
まとめ:仕組みが変わる前に「合格」という既得権益を
試験が3つに分かれ、高度試験の内容が「応用レベル」として降りてくる前に、現行の応用情報(AP)の資格を手に入れてしまいましょう。一度合格してしまえば、制度が変わってもその価値が消えることはありません。
「3つのブロック」という高い壁が立ちふさがる前に、私たちは今の武器(得意分野)でリベンジを果たすのみです。
参照一次ソース:
経済産業省:第3回 ITエンジニアリング人材の育成に関するタスクフォース
資料3 情報処理技術者試験の概要 資料
今のうちに「逃げ切り科目」を選び抜くための具体的選択については、下記の記事をご覧ください。
合格までの具体的なロードマップについては、下記をご覧ください。



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