【SG試験】最短合格への学習ロードマップ|過去問活用と科目B攻略の秘訣

IT資格

情報セキュリティマネジメント試験(SG)の全体像や主要な用語を学んできたら、次はいよいよ「合格」を確実にするための実戦トレーニングです。

SG試験は、適切な対策を行えば短期間での合格が十分に可能な試験ですが、一方で「用語は知っているのに問題が解けない」という落とし穴も存在します。今回は、新制度に対応した効率的な学習スケジュールと、合否を分ける「科目B」の攻略法を徹底解説します

SG試験の全体像と合格ラインを再確認

まずは、戦う相手(試験)のルールを正しく把握しましょう。

  • 試験時間: 120分(科目A・科目B合わせて)
  • 出題数: 60問(科目A:48問、科目B:12問)
  • 合格基準: 1,000点満点中、600点以上

2023年以降の新制度では、午前・午後の区別がなくなり、120分の中で一気に解き進める形式になりました。科目Aは知識を問うスピード勝負、科目Bは読解力と判断力を問う持久戦です。

合格までの3ステップ・ロードマップ

学習期間の目安は、1ヶ月〜2ヶ月程度です(1日1時間確保の場合)。以下の3ステップで進めるのが最も効率的です。

ステップ1:インプット(期間:2週間)

まずは参考書を一通り読み、全体像を掴みます。

  • ポイント: すべてを完璧に暗記しようとせず、「この用語はCIAのどれに関係するか?」「誰が誰に使う技術か?」といった「目的」と「関係性」を意識して読み進めましょう。
  • 注意点: 専門用語のアルファベット略語に慣れることが最初の関門です。

ステップ2:科目Aの過去問演習(期間:2週間)

SG試験の科目Aは、過去問(または過去問の類題)の再利用が多い傾向にあります。

  • 活用ツール: 「情報セキュリティマネジメント試験ドットコム(過去問道場)」などのWebサイトを活用し、隙間時間に1問一答形式で回しましょう。
  • 目標: 過去5回分程度の問題を、正解率80%以上になるまで繰り返します。

ステップ3:科目Bの「読み型」を習得(期間:1〜2週間)

最も苦戦する人が多いのが科目Bです。これについては、後述する「多肢選択式」の解き方に特化した対策が必要です。

最難関「科目B」を攻略する3つのポイント

科目Bは、1つの大きなシナリオ(長文)に対して複数の設問が出される形式です。単なる知識問題ではなく、「業務フローの中に潜む不備」を見つけ出す力が問われます。

① 「現状」と「あるべき姿」のギャップを探す

問題文には必ず、「現在は〇〇という運用をしている」という記述があります。それに対して、第6回で学んだ「職務の分離」や「クリアデスク」などの管理基準を当てはめ、「あれ、この運用はルールから外れていないか?」という違和感を持つことが正解への鍵です。

② 登場人物と情報の流れを図式化する

長文を読んでいると、Aさん(担当者)、B課長(承認者)、C社(委託先)など、多くの登場人物が出てきて混乱します。余白に簡単な相関図を書き、「誰が」「誰に」「どの権限で」アクセスしているのかを可視化しましょう。

③ 選択肢の「不適切」を消去する

科目Bの選択肢には、「一見正論だが、今のシナリオの解決策としては的外れ」なものが混じっています。問題文の中で定義された「制約条件(コストをかけられない、即座に実施したい等)」を根拠に、不正解を削っていく消去法が有効です。

過去問演習の「正しい」やり方

過去問を解く際、単に「正解したかどうか」だけをチェックしていませんか?それでは応用が効きません。

  • 「なぜ他の選択肢は間違いなのか」を説明する: 例えば、「IDS」が正解の問題なら、「WAFはWebアプリ特有の攻撃を防ぐものだから、今回のネットワーク層の監視には不適切」といった具合に、不正解の理由を頭の中で言語化します。
  • 新形式(サンプル問題)を必ず解く: 現在のCBT形式に合わせた「サンプル問題」がIPAから公開されています。旧制度の午後問題よりもコンパクトになっているため、必ず最新の形式に触れておきましょう。

試験当日の時間配分とテクニック

120分で60問を解くため、時間配分が合否を分けます。

  • 科目A(48問):40分〜50分 知識問題なので、わからない問題は潔く飛ばし、1問1分以内を目指します。
  • 科目B(12問):60分〜70分 じっくり文章を読む時間が必要です。1問あたり5分以上の時間を確保できるよう、科目Aで貯金を作りましょう。
  • 見直し:10分 CBT方式では、後で見直すための「チェックフラグ」機能があります。迷った問題にフラグを立て、最後に一気に見直します。

まとめ:SG試験は「社会人の共通言語」

全8回にわたる連載を通じて、情報セキュリティマネジメント試験の重要性と、その具体的な内容を解説してきました。

この試験の合格はゴールではなく、安全なデジタル社会を生き抜くための「スタートライン」です。学んだ知識は、エンジニアとの円滑なコミュニケーションや、自社のリスク管理、そして自身のキャリアアップに必ず役立ちます。

「難しそう」と後回しにせず、まずは今日から参考書を1ページ開く、あるいは過去問を1問解くことから始めてみてください。皆さんの合格を、心より応援しています!

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