「仕事でクタクタなのに、帰ってから勉強なんて無理……」「やる気はあるのに、気づいたらスマホを触って1時間立っていた……」
応用情報技術者試験をはじめ、難関資格を目指す多くの社会人がぶつかる壁が「勉強の習慣化」です。
私もかつては「仕事が忙しいから」と言い訳をして、三日坊主を繰り返していました。しかし、ある時から「やる気」に頼るのをやめ、行動経済学(人間の心理×メカニズム)に基づいた仕組みを作ったことで、働きながら合格をつかむことができました。
今回は、私が実践した「意思の力を使わずに、勝手に手が動くようになる」3つの習慣術を紹介します。
「if-Thenプランニング」で迷いを消し去る
脳が最もエネルギーを消費するのは「今から勉強をするか、それとも休むか」を判断する瞬間です。この迷いが生じた時点で、疲れ切った社会人は「休む」という選択肢に流されてしまいます。
そこで私は、「if(もし〇〇したら)→Then(○○する)」というルールをあらかじめ自分にプログラミングしました。
- 電車に乗ったら(if) ➡ 即、iPadを開く(Then)「座れたらやろう」ではなく、乗った瞬間にデバイスを手に取る。これを徹底すると、乗車が「勉強開始の合図」になります。
- 仕事が終わったら(if) ➡ そのまま喫茶店に寄る(Then)一度家に帰ると、脳は「リラックスモード」に切り替わります(現状維持バイアス)。仕事帰りにそのまま勉強を始めることで、集中力が切れない状態で勉強することが可能になります。
デバイスを「聖域化」してハードルを下げる
行動経済学には「20秒ルール」というものがあります。取りかかるまでの手間を20秒減らすだけで、行動できる確率は劇的に上がります。
私はこのルールを実践するために、iPadを「資格勉強専用」のデバイスにしました。
- 勉強開始の簡素化:常に学習サイトやテキストを開いたままとしていました。「iPadを開く=テキストを開く」という環境を作りました。
- GoodNotesの活用:過去問のPDFをGoodNotesに入れ、開いた瞬間にすぐに続きから書き込めるように設定しました。
スマホ(誘惑の多い道具)とiPad(勉強の道具)を分けることで、デバイスを手に取った瞬間に脳が勝手に「勉強モード」へ切り替わるようになります。
「損失回避」の心理で、0日を死守する
人は「何かを得る喜び」よりも「持っているものを失う痛み」を大きく感じます(損失回避)。
私はこれを利用して、「どんなに忙しくても1日1問だけは解く」という最低ラインを決め、学習アプリの連続記録を可視化しました。
- 「もったいない」を味方につける:「せっかく30日間続いた記録を、今日1日サボってゼロにするのはもったいない……」この心理が働けば、本当に疲れている日でも「1問だけなら」と手が動きます。
0日を1日作ると、そこから挫折が始まります。低空飛行でもいいから「継続」という資産を守り抜くことが、合格への最短距離です。
まとめ:自分を操るゲームを楽しもう
試験勉強は、知識を蓄える作業であると同時に、自分の行動をどうコントロールするかという「実験場」でもあります。
- 電車に乗る。
- 喫茶店に寄る。
- 専用のiPadを開いて、GoodNotesに書き込む。
こうした小さな仕組みづくりは、資格取得だけでなく日々の仕事術にも使える武器になります。


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